財務セクション CONTENTS
64 財政状態および経営成績に関する FAQ
66 財政状態および経営成績の分析
79 事業等のリスク
82 連結貸借対照表
84 連結損益計算書
85 連結包括利益計算書
85 連結株主資本等変動計算書
87 連結キャッシュ・フロー計算書
88 連結財務諸表注記
110 公認会計士の監査報告書
財務セクション
財政状態および経営成績に関する FAQ
3月31日に終了した各年度
ここでは株主・投資家の皆様の利便性を考慮し、「財政状態および経営成績の分析」の中で、皆様より頻繁に頂戴するご質問を FAQ(よくある質問)として集約しました。ご活用いただければ幸いです。
2010年度営業利益 (億円)
①会社当初計画 ②実績 差異(②–①)
連結 4,450 4,719 +269
移動通信事業 4,300 4,389 +89
固定通信事業 100 240 +140
移動通信事業では、設備投資が抑制されたことにより減価償却費が計画を下回った ことや、作業委託費が計画を下回ったことなどにより、当初計画を
89
億円上回りました。 固定通信事業では、レガシー系音声収入を中心に減収傾向が継続したことなどによ りKDDI
単体の営業収益が計画を下回ったものの、ネットワークスリム化を中心としたコ スト削減を進めたことなどにより、当初計画を140
億円上回りました。au ARPU内訳 (円)
①09年度実績 ②10年度実績 差異(②–①)
総合ARPU 5,410 4,940 △470
音声ARPU 3,150 2,620 △530
データARPU 2,260 2,320 +60
音声
ARPU
の対前年度での下落(△530
円)の要因は、シンプルコース契約者の増加影 響が最大となっており、続いて指定通話定額の影響、料金プランの構成比における低料金 プランへのシフトなどによる影響です。データ
ARPU
の対前年度での上昇(+60
円)の要因は、スマートフォンによる押し上げ効 果のほか、フィーチャーフォンにおけるデータ定額サービス契約者の裾野拡大や、コンテン ツ・サービスの利用促進などによる影響です。au 販売手数料平均単価 (円)
09年度実績
10年度 11年度
1Q 2Q 3Q 4Q 通期実績 見通し
販売手数料平均単価 36,000 27,000 28,000 24,000 24,000 26,000 22,000
2010
年度は、下期からスマートフォンの販売において「毎月割」を導入したことによる 影響や、端末調達単価の低減効果などにより、通期実績は当初計画の29,000
円を3,000
円下回り、26,000
円となりました。
2011
年度は、スマートフォンの販売台数増加に伴う「毎月割」の手数料削減効果など により、前年度比4,000
円減の22,000
円を計画しています。2010 年度の営業利益実績が
会社の当初計画を上回った
要因は ?
2010 年度の au ARPU が
大きく低下した要因は ?
2010 年度の au の
販売手数料単価の
減少要因と、
今後の見通しは ?
Q1
Q2
Q3
財務セクション:財政状態および経営成績に関するFAQ
営業利益 (億円)
10年度実績 11年度見通し
増減 前年度比
連結 4,719 4,750 +31 +0.7%
移動通信事業 4,389 4,300 △89 △2.0%
固定通信事業 240 400 +160 +66.7%
移動通信事業では、「毎月割」による販売手数料の削減や、端末販売および安心ケー タイサポートなどの利益拡大、一般経費の削減に努めるものの、シンプルコース契約比 率の上昇や毎月割影響による音声
ARPU
の減少を要因とした電気通信事業営業収益 の減少分を補えず、営業利益は前年度比△2.0%
、△89
億円の減益を見込んでいます。 固定通信事業では、FTTH
の拡販などによるKDDI
単体売上の増加に加え、ネット ワークコストの削減およびグループ会社の利益拡大により、営業利益は前年度比+
66.7%
、+160
億円の増益を見込んでいます。設備投資 (億円)
07年度実績 08年度実績 09年度実績 10年度実績 11年度見通し
連結 5,170 5,751 5,180 4,437 4,600 移動通信事業 3,917 4,321 3,768 3,387 3,350 固定通信事業 1,096 1,406 1,387 1,031 1,220 設備投資は既にピークアウトしており、移動通信事業において大きな割合を占めてい た
800MHz
帯周波数再編の関連投資についても、2012
年に対応を完了する予定です。 また、2012
年にサービス開始予定のLTE
関連投資については、2010
年度∼2014
年 度末までの累計投資額(基地局投資ベース)として約3,000
億円規模を見込んでいます。 今後はマルチネットワーク戦略を推進することで効率的な設備投資を行い、中期的な 設備投資水準としては、2010
年度の設備投資額(4,437
億円)と同水準を見込んでいます。持分法投資損益内訳 (億円)
出資比率 ①09年度実績 ②10年度実績 差異(②–①)
UQ 32.3% △92 △168 △76
じぶん銀行 50.0% △34 △30 +4
J:COM 33.3% ̶ △14 △14
その他 ̶ 26 13 △13
合計 ̶ △100 △199 △100
2010
年度のUQ
コミュニケーションズに対する当社の持分法投資損失は168
億円、じ ぶん銀行は30
億円となりました。両社とも2011
年度は業績改善に伴い損失額が減少 する見通しです。
J:COM
については、2010
年度2Q
から持分法適用開始となり、のれんの償却110
億円 を含め14
億円の損失となりました。2011 年度の営業利益
見通しの前提は ?
今後の設備投資水準は ?
2010 年度の UQ 、じぶん銀行、
J:COM などを含む、
持分法投資損益の状況は ?
Q4
Q5
Q6
財務セクション:財政状態および経営成績に関するFAQ
財政状態および経営成績の分析
概観
( a )当社グループの状況
当社グループは、当社および連結子会社
105
社ならびに関連 会社24
社により構成されており、移動通信事業と固定通信事業 を主な事業内容としています。移動通信事業においては、
au
携帯電話サービスを提供しており、2011
年3
月末現在、3,300
万のお客様にご契約いただいています。 固定通信事業においては、ブロードバンドサービス(FTTH
・ ケーブルテレビなど)、国内・国際通信サービスなどを提供して います。なお、アクセス回線*数については、2011
年3
月末現在、641
万回線のご契約をいただいています。また、法人のお客様に はデータネットワークサービス、データセンターサービス、ICT
ソ リューションサービスなどを提供しています。その他、コールセンター事業、研究・先端技術開発事業などを 行っており、当社グループにおけるサービス向上ならびにグループ 事業の連携強化のための各種サービスを展開しています。 なお、このたびの東日本大震災に起因する当社通信サービスへ の影響などにより、多くの方々にご迷惑をおかけいたしましたこと を深くお詫び申し上げます。当社では、サービスの速やかな復旧 に加え、災害伝言板の運用や端末の貸し出し、移動電源車や車 載型基地局の出動、料金支援など、通信事業者として被災された 皆様へのご支援に努めましたほか、当社グループとして
10
億円の 義援金を寄付しました。今後も引き続き被災地の一刻も早い復 興に向けて最大限の尽力をしていく所存です。なお、固定通信回 線については、4
月中に約99%
回復しており、au
携帯基地局につ いても、本年6
月末までに震災前と同等のエリア・品質に回復させ る予定としています。* FTTH、直収電話(メタルプラス、ケーブルプラス電話)、ケーブルテレビのアクセス回線で 重複を除く。
( b )電気通信業界の状況と当社グループの対応
移動通信市場においては、低廉な料金・サービスの提供、ス
と激しさを増しています。また、固定通信市場においては、
FTTH
サービスを中心としたブロードバンドサービスなどの展開に加 え、固定通信と移動通信、あるいは通信と放送の融合が進展し つつあり、サービス競争が新たな局面を迎えています。当社グループではこのような情勢のもと、移動通信事業におい ては、スマートフォンへの本格的な対応をはじめ、デジタルフォト フレームや電子書籍端末、モバイル
Wi-Fi
ルーターなど、多様な お客様ニーズに対応した端末の開発・販売や、新料金プランの 提供を含め、個人・法人のお客様に向けたサービス内容の拡充 に努めました。固定通信事業においては、FTTH
サービスを中心 とするアクセス回線の拡大に努めるとともに、法人のお客様に は、海外拠点の拡充によるお客様の海外事業展開の支援体制 強化やソリューションサービスの拡充に努めました。また、両事 業において多くの企業とさまざまな分野でのパートナーシップ構 築を推進しました。概況
当連結会計年度の営業収益は
3
兆4,345
億円、対前年度76
億 円減、対前年度比で0.2%
の減収となりました。移動通信事業に ついては、シンプルコースの浸透に伴う音声ARPU
(1
契約当たり の月間平均収入)の減少による減収が端末販売台数増加に伴う 増収を上回り、減収となりました。固定通信事業については、当 社単体の音声系収入が減少したものの、グループ会社の収益増 により、増収となりました。当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。
当連結会計年度の財政状態および経営成績の分析は、以下のとおりです。なお、本稿に記載した予想、予見、見込み、見通し、方針、 所感などの将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、不確実性を内在しており、あるいはリスクを 含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。
01 当連結会計年度の経営成績の分析
1,000 2,000 3,000 4,000
営業収益:連結
(十億円)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
営業費用は
2
兆9,626
億円、対前年度357
億円減、対前年度比 では1.2%
減少となりました。移動通信事業については、端末販 売台数の増加により販売原価は増加したものの、「毎月割」導入 などにより販売手数料が大きく減少したため、減少しました。固 定通信事業については、前年度実施したネットワークスリム化な どの効果により、減価償却費など、当社単体での営業費用が減 少したことにより減少となりました。以上の結果、営業利益は
4,719
億円、対前年度280
億円増、対 前年度比6.3%
の増益となりました。営業外費用(収益)は
1,267
億円となり、対前年度では514
億 円費用が増加しました。これは、当年度の持分法投資損失の増 加に加えて、減損損失521
億円、現行800MHz
帯設備およびレガ シーサービス設備の撤去に伴う固定資産の設備撤去費などの 固定資産除却損318
億円、東日本大震災による損失176
億円な どを費用計上したことが主な要因です。これにより、税金等調整前当期純利益は
3,453
億円、対前年度234
億円減、対前年度比6.3%
の減益となりました。法人税等に ついては、株式会社ジュピターテレコムの株式を保有していた中 間持株会社4
社の清算に伴う税務上の整理損の発生などにより690
億円減少し812
億円となりました。少数株主利益は少数株主に帰属する利益が
89
億円、対前年度32
億円利益が増加しました。これらの結果、当期純利益は2,551
億 円、対前年度424
億円増、対前年度比19.9%
の増益となりました。セグメント別の状況
( a )移動通信事業
移動通信事業においては、
au
携帯電話サービスとして、イン フラ、携帯端末、料金サービス、コンテンツなどの総合的な商品 力の向上に努めてきました。連結損益計算書(要約) (億円)
2010 2011 増減 増減率(%)
営業収益 34,421 34,345 △76 △0.2
営業費用 29,983 29,626 △357 △1.2
営業利益 4,439 4,719 280 6.3
営業外費用 752 1,267 514 68.5
税金等調整前当期純利益 3,686 3,453 △234 △6.3
法人税等 1,502 812 △690 △45.9
少数株主利益 57 89 32 57.4
当期純利益 2,128 2,551 424 19.9
(3月31日に終了した各年度)
0 100 200 300 400 500
0 5 10 15 20 25
営業利益および利益率:連結
(十億円) (%)
2007 2008 2009 2010 2011 営業利益(左軸) 345 400 443 444 472 営業利益率(右軸) 10.3 11.1 12.7 12.9 13.7
(3月31日に終了した各年度)
0 200 400 600 800 1,000
0 10 20 30 40 50
11
EBITDAおよびEBITDAマージン:連結
(十億円) (%)
2007 2008 2009 2010 2011 EBITDA(左軸) 692 769 904 927 936 EBITDAマージン(右軸) 20.7 21.4 25.8 26.9 27.3
(3月31日に終了した各年度)
0 20 40 60 80 100
移動通信純増シェア
(%)
2007 2008 2009 2010 2011 au 93.7 46.4 15.5 21.9 15.3
au+ツーカー 55.8 35.8 10.6 — —
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
インフラ
データ通信インフラとして、「
EVDO
マルチキャリア」技術を導 入し、受信速度が最大9.2Mbps
、送信速度が最大5.5Mbps
*1 の高速データ通信が可能な「WIN HIGH SPEED
」の提供を開 始しました。これは現行の「EV-DO Rev.A
」と比較して、通信速 度が最大3
倍*1、2に向上するものです。*1 受信最大9.2Mbps(送信最大5.5Mbps)対応エリアの場合です。ベストエフォート方 式サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すもので はありません。通信環境や混雑状況などにより大幅に低下する場合があります。
*2 「EV-DO Rev.A」受 信 最 大 3.1Mbps/送 信 最 大 1.8Mbpsに対して「WIN HIGH SPEED」受信最大9.2Mbps/送信最大5.5Mbps。
携帯端末
スマートフォン「
IS series
」では、おサイフケータイ®やワンセ グなどの日本定番の機能をお使いいただけるモデルや防水対応 で高品質な映像を楽しめるモデルなど、年間で6
機種を発売しま した。従来型の
au
携帯電話では高機能モデル、シンプルで使い易い モデル、WiMAX
機能搭載のデータ通信端末など、年間で31
機 種を発売しました。「
iida
」ブランドではデザインを重視したモデル3
機種に加え、 各端末専用アイテムを含む「LIFESTYLE PRODUCTS
」17
種類 を 発 売したほ か、イタリアの 世 界 的 デ ザインカンパニー「
ALESSI
」とのコラボレーションによるコンセプトモデル3
点を 発表しました。その他、タブレット型インターネット端末や電子書籍のダウン ロード、保存、閲覧のための専用端末、デジタルフォトフレームな ど、多様な端末を発売しました。
料金サービス
スマートフォンならではのウェブサービスを、より気軽にかつ 安心してお楽しみいただくため、従来のパケット通信料定額サー ビスの上限額よりリーズナブルなフラット型のパケット通信料定 額サービス「
IS
フラット」と、機種に応じた一定額を毎月のご利用 料金から割り引くことで、スマートフォンご購入の負担を軽減する「毎月割」を開始しました。また、
au
携帯電話やデータ通信量の 多いスマートフォンでも安心して海外でのパケット通信をご利用 いただけるサービス「海外ダブル定額」の提供をアメリカ、中国、 韓国など、23
の国・地域で開始しました。コンテンツ
Android
TM搭載のau
スマートフォンにおいて、通話やインス タントメッセージ(チャット)が楽しめる専用アプリケーション「
Skype
TM|au
」の提供を開始しました。同じくAndroid
TM搭載のau
スマートフォンでご利用いただけるアプリケーションを集めた 新たなアプリマーケット「au one Market
」の提供を開始し、ア プリケーションの拡充を進めました。また、全国民放52
局のFM
ラジオ放送を、放送エリアに制限されることなく聞くことができた り、Wi-Fi
を利用して音楽・映像を楽しめる音楽ストリーミング サービス「LISMO WAVE
」の提供を開始するなど、コンテンツ サービスの拡充を進めました。なお、コンテンツサービスをより安心・安全にご利用いただく ため、国内携帯電話事業者では初めて、
au
携帯電話のご契約情 報を活用することでコンテンツを利用するお客様の年齢を認証 する「年齢確認サービス」の提供を開始しました。参考:累計契約数 (万契約)
2010*1 2011*1 純増数*2
au合計 3,187 3,300 113
内モジュール系 (109) (149) (41)
CDMA 1X WIN(EV-DO) 2,617 2,963 346
CDMA 1X 545 322 △223
cdmaOne 25 15 △10
EZweb/IS NET(IP 接続ベース) 2,697 2,749 52
*1 各期末時点の契約数
*2 純増数=新規契約数−解約数
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
営業収益
当連結会計年度の営業収益は
2
兆5,907
億円と、対前年度594
億円減、対前年度比2.2%
の減収となりました。主な減収要 因は以下のとおりです。ARPU
(1
契約当たりの月間平均収入)の減少「シンプルコース」の浸透に伴い、音声
ARPU
は対前年度比16.8%
減の2,620
円となりました。データARPU
については、「IS
フラット」「ダブル定額」といったパケット通信料定額サービスへ の加入者が増加したことから、対前年度比2.7%
増の2,320
円と なりました。結果、総合ARPU
は対前年度比8.7%
減の4,940
円 となりました。累計契約数の増加
2011
年3
月末の累計契約数は3,300
万契約(対前年度比113
万契約増)となりました。このうち、EZweb/IS NET
にご契約い ただいているIP
接続ベースでの累計契約数は2,749
万契約(対 前年度比52
万契約増)となりました。なお、MNP
(Mobile
Number Portability
:携帯電話番号ポータビリティ)では36
万契約の転出増となりました。解約率については、
0.73%
と対前年度比0.01
ポイント増のほ ぼ横ばいとなりました。累計契約者数の増加は、収益増加の要因となるものですが、
ARPU
の低下による収益減少要因が大きかったため、対前年度 比減収となりました。営業費用
当連結会計年度の営業費用は
2
兆1,518
億円、対前年度146
億円減、対前年度比0.7%
減少しました。主な減少要因は以下 のとおりです。au ARPU* (円)
2010 2011 増減
総合ARPU 5,410 4,940 △470
音声ARPU 3,150 2,620 △530
データARPU 2,260 2,320 60
(3月31日に終了した各年度)
* 各期における平均ARPU 0 1,000 2,000 3,000
営業収益:移動通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011 営業収益 2,677 2,863 2,719 2,650 2,591
(3月31日に終了した各年度)
0 0.5 1.0 1.5
解約率
(%)
2007 2008 2009 2010 2011 解約率 1.02 0.95 0.76 0.72 0.73
(3月31日に終了した各年度)
0 1,000 2,000 3,000
営業費用:移動通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011 営業費用 2,292 2,408 2,218 2,166 2,152
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
販売手数料総額の減少
お客様のご契約に伴い、販売代理店に販売手数料を支払って おり、当連結会計年度の携帯電話端末販売手数料の総額は販 売台数は増加したものの「毎月割」の導入などによる販売手数料 単価の減少により、
2,990
億円、対前年度比660
億円減少しまし た。なお、販売手数料単価(新規販売および機種変更)について は、上記「毎月割」の導入や端末調達費用の低減などの影響によ り26,000
円と対前年度10,000
円減少しました。端末調達費用の増加
端末調達費用については、端末出荷台数が対前年度比
135
万 台増加したことに伴い、増加しています。なお、端末調達平均単 価は36,000
円と対前年度2,000
円減少しています。営業利益
移動通信事業の営業利益については、営業収益の減少が営 業費用の減少を上回り、
4,389
億円、対前年度449
億円減、対前 年度比9.3%
の減益となりました。( b )固定通信事業
固定通信事業においては、
FTTH
サービスを中心とするアクセ ス回線の拡大に努めるとともに、法人のお客様向けには、海外拠 点の拡充によるお客様の海外事業展開の支援体制強化やソ リューションサービスの拡充に努めました。アクセス回線の拡販
商品力の向上やサービスエリアの拡大などにより
FTTH
サー ビスの拡販に努めるとともに、ケーブルテレビ会社との連携を進 め、「ケーブルプラス電話」「ケーブルテレビ」を含めたアクセス回 線の拡大に努めました。個人のお客様向けサービス
FTTH
サービスエリアの拡大戸建て向けのサービス「
au
ひかりホーム」では新たに石川県に おいてサービスの提供を開始しました。これにより北海道、宮城 県、石川県、関東地方の1
都7
県*1でご利用いただけるようになり ました。また、当社子会社の中部テレコミュニケーション株式会 社では、同社が提供するFTTH
サービス「コミュファ光」の新サー ビスである、光ファイバーを利用した放送サービス「コミュファ光 テレビ」の提供を東海3
県の38
市11
町*2で開始しました。*1 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、 城県、栃木県、群馬県、山梨県
*2「コミュファ光」サービス提供エリアに限ります。
FTTH
サービスの拡充
4
階建て以上の集合住宅向け「au
ひかりマンション」につい て、手軽な料金で上り/下りともに最大1Gbps
の高速通信でご 利用いただける「au
ひかりマンションギガ」のサービスを設備 導入が完了した物件から順次開始しました。「
au
ひかり」TV
サービス 新セットトップボックス(STB
)提供開始 「au
ひかり」TV
サービスの新STB
として、500GB
のハードディス クを内蔵した「HD-STB
」のレンタル提供を開始しました。「HD-
STB
」をデジタル対応のアンテナと接続することで地上デジタル放参考:累計契約数 (万契約)
2010* 2011* 純増数
FTTH 151 190 39
メタルプラス 285 254 △31
ケーブルプラス電話 96 134 38
ケーブルテレビ 97 109 12
(再掲)固定系アクセス回線 594 641 46
* 各期末時点の契約数
0 200 400 600
営業利益:移動通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業利益 386 455 502 484 439
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
法人のお客様向けサービス 海外事業強化
お客様の海外事業展開の支援体制強化のため、海外拠点を 拡充しました。
当連結会計年度においては「
TELEHOUSE
」ブランドのデー タセンターとして「TELEHOUSE
上海」「TELEHOUSE NEW
YORK Chelsea
」「TELEHOUSE ISTANBUL
」を開設しまし た。これにより「TELEHOUSE
」ブランドのデータセンターは、世 界の10
地域、13
都市、20
サイト(約119,000
㎡)となりました。 また、ブラジルにおける日系企業のICT
環境構築をサポートする ため、サンパウロ市内に「KDDI
ブラジル」を設立しました。これに より当社グループの海外拠点数は、世界26
地域、58
都市で計90
拠点となりました。「
KDDI
まとめてオフィス株式会社」の設立当社は、株式会社インテリジェンスと「
KDDI
まとめてオフィス」(中小企業向け会員制プログラム)の販売などを専門に取り扱う 新会社「
KDDI
まとめてオフィス株式会社」を共同設立しました。 同社設立により、中小企業のお客様を対象に通信サービスやSaaS
*3などのクラウドサービスから通信・OA
機器の手配に加 え、インテリジェンスの人材サービスを活かした業務代行や研 修、採用などの人材ソリューションもワンストップで提供します。*3 SaaS:Software as a Service
営業収益
当連結会計年度の営業収益は
8,973
億円、対前年度581
億円 増、対前年度比6.9%
の増収となりました。主な増収要因は以下 のとおりです。当社単体営業収益減少
ソリューションサービスなどの附帯事業営業収益は増収と なったものの、音声系通信サービスなどの電気通信事業営業収 益の減収が大きく、当社の単体営業収益は減収となりました。
グループ子会社の収益増加
海外の連結子会社数の増加による増収に加え、ジャパンケー ブルネット(
JCN
)グループ、中部テレコミュニケーション株式会 社が対前年度比で増収となりました。営業収益全体では、グループ子会社の増収が当社単体の減収 を上回ったため、増収となりました。
0 200 400 600 800 1,000
営業収益:固定通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業収益 714 719 849 839 897
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
営業費用
当連結会計年度の営業費用は
8,733
億円と、対前年度101
億 円、対前年度比1.1%
の減少となりました。主な減少要因は以下 のとおりです。ネットワークスリム化効果による当社単体営業費用の減少 前連結会計年度に実施したネットワークスリム化に係る減損 損失および固定資産除却損の計上の効果により、当連結会計年 度においては当社単体の減価償却費など、ネットワーク関連費 用が減少しました。
営業利益
固定通信事業の営業利益については、グループ会社の収益 増、当社単体営業費用の減少により、
240
億円、対前年度682
億 円増と、7
期ぶりの営業黒字となりました。( c )その他事業
その他事業については、当社グループ全体の競争力を強化す るため、今後の成長が見込まれる事業分野を重点的に強化しま した。
営業収益
当連結会計年度の営業収益については、
1,143
億円、対前年 度21
億円、対前年度比1.9%
の増収となりました。営業費用
当連結会計年度の営業費用については、
1,058
億円、対前年 度29
億円、対前年度比2.7%
の減少となりました。営業利益
その他事業の営業利益については、
85
億円、対前年度50
億 円、対前年度比143.3%
の増益となりました。その他事業における業績の改善要因はコールセンター事業お よび通信エンジニアリングサービスの受注増などによるものです。
0 200 400 600 800 1,000
営業費用:固定通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業費用 763 783 905 883 873
(3月31日に終了した各年度)
–40 –20 20 40
0
–60
–80
営業利益(損失):固定通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業利益(損失) –49 –65 –57 –44 24
(3月31日に終了した各年度)
0 50 100 150 200
営業収益:その他事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業収益 109 167 73 112 114
(3月31日に終了した各年度)
0 50 100 150 200
営業費用:その他事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業費用 102 158 75 109 106
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
営業外費用(収益)の状況
当連結会計年度の営業外費用(収益)の純額は
1,267
億円の 損失となり、対前年度514
億円費用が増加しました。費用増加 の主な要因は以下のとおりです。持分法による投資損益
持分法による投資損失は
199
億円となり、対前年度100
億円 損失が増加しました。主な損失増加の要因はUQ
コミュニケー ションズ株式会社において、エリア拡大を目的とした設備投資に 伴う償却費負担が増加したことによるものです。なお、当連結会計年度末における
UQ
コミュニケーションズ株 式会社の債務超過額は388
億円となりました。減損損失など
(当連結会計年度) 減損損失
521
億円【現行
800MHz
帯設備の減損】上記設備は周波数再編により
2012
年7
月以降使用停止予定であ り、携帯電話端末の新周波数帯への移行を進めています。これに伴 い、当該設備のみに対応した携帯電話端末の契約者が大幅に減少 する見込みであることから、当該設備の帳簿価額を回収可能価額ま で減額し、当該減少額131
億円を減損損失として計上しました。【国内伝送路および遊休資産などの減損】
国内伝送路などの一部を含む稼働率が低下している資産およ び遊休資産などについては、帳簿価額を回収可能価額まで減額 し、当該減少額
175
億円を減損損失として計上しました。【レガシーサービス設備の減損】
固定通信事業における一部レガシーサービスについて、市場 環境の悪化および、契約者が減少傾向にあることから、当該設備
から生み出すキャッシュ・フローの収支管理体制を整備し、収支 の把握が実現可能となったことから、各資産グループをそれぞれ 独立した資産グループに区分変更しました。これらレガシーサー ビス設備に係る資産グループについて、市場環境変化・契約者 傾向を鑑み、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額
212
億円を減損損失として計上しました。固定資産除却損
318
億円現行
800MHz
帯設備の撤去に伴う固定資産の設備撤去費284
億円、レガシーサービス設備撤去に伴う固定資産の設備撤 去費33
億円など、318
億円を特別損失として計上しました。東日本大震災による損失
176
億円
2011
年3
月11
日に発生した東北地方太平洋沖地震により被 災した資産の復旧などによるものであり、その内訳は、au
携帯 電話基地局、国内ケーブルなどの滅失・原状回復費用、代理店 への支援費用、その他復旧費用などとして176
億円を特別損失 として計上しました。なお、これには、東日本大震災による損失引 当金繰入額163
億円が含まれています。(前連結会計年度) 事業構造改革費用
481
億円固定通信事業のネットワークスリム化(低稼働設備の集約、 撤去など)に伴い稼働率が低下した国内伝送路などの資産につ いて、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額
328
億 円の減損損失および撤去に伴う固定資産除却損152
億円を事 業構造改革費用として計上しました。減損損失
107
億円【国内伝送路および遊休資産などの減損】
国内伝送路などの一部を含む稼働率が低下している資産につ いて、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額
103
億 円を減損損失として計上しました。法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の状況
当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税は
1,026
億円、法人税等調整額は△214
億円を計上し、法人税、住民税 及び事業税と法人税等調整額をあわせて対前年度690
億円減 少しました。この主な要因は、株式会社ジュピターテレコムの株 式を保有していた中間持株会社4
社の清算に伴う税務上の整理 損の発生によるものです。–5 0 5 10
営業利益(損失):その他事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
営業利益(損失) 7 9 –3 4 9
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
資産の状況
2011
年3
月期末の連結の総資産は電気通信事業固定資産、有 価証券等の減少により、3
兆7,789
億円、対前年度末406
億円減少 となりました。負債は短期借入金および長期借入金などの減少に より、1
兆6,071
億円、対前年度末1,340
億円減少、純資産は利益 剰余金の増加、自己株式の取得による減少により、2
兆1,718
億 円、対前年度末934
億円増加となりました。以上の結果、自己資本 比率は55.7%
と、対前年度比2.8
ポイント上昇しました。設備投資の状況
お客様にご満足いただけるサービスの提供と信頼性ならびに 通信品質向上を目的に、効率的に設備投資を実施しました。主な 事業の種類別セグメントの設備投資の状況は、次のとおりです。
(
a
)移動通信事業
au
事業においては、より一層のお客様ニーズに応えるべく、商 品力強化への対応、サービスエリアの拡充・通信品質の向上を 目的とした無線基地局および交換局設備などの新設、増設を行 いました。設備投資額は、2009
年3
月期をピークに減少しています。02 設備投資および資産の状況
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000
総資産
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011 総資産 2,803 2,879 3,429 3,820 3,779
(各年度3月31日現在)
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
0 20 40 60 80 100
純資産および自己資本比率
(十億円) (%)
2007 2008 2009 2010 2011 純資産(左軸) 1,537 1,716 1,881 2,078 2,172 自己資本比率(右軸) 54.1 58.5 53.7 52.8 55.7
(各年度3月31日現在)
0 200 400 600 800 1,000 1,200
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
有利子負債およびD/Eレシオ
(十億円) (倍)
2007 2008 2009 2010 2011 有利子負債(左軸) 620 572 875 1,097 980 D/Eレシオ(右軸) 0.41 0.34 0.48 0.54 0.47
(各年度3月31日現在)
0 100 200 300 400 500
設備投資:移動通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
800MHz 1X 69 17 3 1 1
800MHz EV-DO 20 6 3 0 0
2GHz 132 171 107 74 44
新800MHz — 69 200 204 191
共通設備 108 129 119 97 103
合計 329 392 432 377 339
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
(
b
)固定通信事業
コンシューマ事業においては、
au
ひかりなどのFTTH
事業の 展開に伴うネットワークの構築やIP
電話関連設備、その他関連 設備の新設、増設を行いました。ソリューション事業においては、
IP-VPN
サービス、広域イー サネットサービスの需要増およびKDDI Wide Area Virtual
Switch
などの新サービスの提供による商品力強化に伴い、設備 の増設を行いました。また、伝送路、局舎などのインフラ設備では、需要増に対応し てアクセス系ネットワーク、バックボーンネットワークの容量増強 を行うとともに、サービスの信頼性ならびに通信品質向上を目的 とした対応を行いました。
03 中期的事業方向性と 2012 年 3 月期の課題
今後、当社グループを取り巻く環境の変化に迅速に対応しな がら、持続的な成長および新たな時代を先導していくために、当 社は「
3
つのコミットメント」を掲げ、その実現を目指します。「もっと身近に!」̶。当社グループが有する携帯電話、
FTTH
、CATV
、WiMAX
などのネットワークを有機的に結び(マルチネッ トワーク)、あらゆるデバイス(マルチデバイス)に高速で快適な 通信環境と魅力的なコンテンツを提供するとともに、地域の生活 や個人の嗜好に細かく対応すること(マルチユース)により、当社 は、お客様により身近な存在になることを目指します。「もっとグローバルへ!」̶。海外に目を向けますと、経済成長は著 しいものの、インターネットの普及などで立ち遅れている新興国が 多いのが現状です。当社は、世界を舞台に、各国の文化、社会経済 状況に合わせた通信関連事業の展開や新興市場の開拓により、世 界の皆様の
ICT
(情報通信技術)環境整備を積極的に推進します。「もっといろんな価値を!」̶。インターネットに代表される
IP
技 術の進展により、ICT
が関連する領域は、医療、健康、教育、行 政、環境分野など、あらゆる分野に広がっています。当社は、こう したさまざまな企業活動、生活シーンに、より積極的に関わり、 お客様への多様な価値創造に貢献します。移動通信事業においては、「
au
のモメンタムの回復」に向け て、より一層のお客様満足度向上を図ります。お客様の多様な ニーズに合わせ、日本の定番機能を搭載しコミュニケーション機 能を強化したスマートフォンやau
+WiMAX
による高速スマート フォン、Wi-Fi
ルーターなどのデータ通信端末、タブレット端末 などバリエーションに富んだ端末ラインナップを えていきます。また、先進的な新サービスおよび新コンテンツの開発・提供およ びサービスエリアの拡大・エリア品質のさらなる向上に取り組み ます。これにより総合的な商品力を高め、今まで以上に快適なモ バイル環境の提供に努めるとともに、ビジネス領域の拡大を目指 します。また、移動通信と固定通信を融合したサービスなどの開 発・提供を促進し、お客様の利便性向上に努めます。
以上の取り組みに加え、
800MHz
帯周波数再編の着実な対応を 進め、解約率逓減・MNP
(携帯電話番号ポータビリティー)の純増 への転換・純増シェアアップ・データARPU
の増加を目指します。 固定通信事業においては、「増収増益の確立」に向けて、FTTH
サービス「au
ひかり」「コミュファ光」「au
ひかりちゅら」の 販売促進に努めるとともに、ケーブルテレビ会社との連携を進め、「ケーブルプラス電話」や
JCN
グループによる「ケーブルテレビ」を 含めたアクセス回線のさらなる拡大を目指します。また、法人の お客様には、ネットワークサービスからバーチャルデータセン ターなどの各種クラウドサービスまでをワンストップで提供する ことにより、企業IT
システムのクラウド化を支援するとともに、ス マートフォンやタブレット端末を活用したBCP
(事業継続計画) ソリューションの提供などを通じて、国内・国際を問わずお客様 のビジネスの発展に貢献します。以上の取り組みに加え、引き続きネットワークコストの削減に 努めます。
なお、東日本大震災を踏まえ、大規模災害時にも早期復旧が 可能な通信インフラ網の構築や、これまで以上に精緻な
BCP
の 策定など、ライフラインを担う通信事業者として果たすべき使命 を速やかに推進します。0 50 100 150
設備投資:固定通信事業
(十億円)
2007 2008 2009 2010 2011
FTTH 33 23 43 55 43
その他 55 86 98 84 60
合計 88 110 141 139 103
(3月31日に終了した各年度)
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
キャッシュ・フロー
( a ) 営業活動によるキャッシュ・フロー
7,174
億円の収入対前年度226
億円収入減当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、
7,174
億円の収入となりました。この主な内訳は、税金等調整前 当期純利益3,453
億円、減価償却費4,493
億円、減損損失521
億円および法人税等の支払1,439
億円となっています。( b ) 投資活動によるキャッシュ・フロー
4,405
億円の支出対前年度4,839
億円支出減当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、
4,405
億円の支出となりました。この主な内訳は、有形固定資産 の取得による支出3,461
億円および無形固定資産の取得による 支出760
億円となっています。※ 当年度実施した設備投資の主な内容については、P.74「設備投資の状況」をご参照く ださい。
( c ) フリー・キャッシュ・フロー
2,768
億円対前年度4,613
億円増営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッ シュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、前連結会 計年度と比較して
4,613
億円増加し2,768
億円となりました。( d ) 財務活動によるキャッシュ・フロー
2,800
億円の支出対前年度4,292
億円支出増当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、
2,800
億円の支出となりました。この主な内訳は自己株式の取 得による支出1,000
億円、社債の償還による支出830
億円および 配当金の支払による支出579
億円となっています。キャッシュ・フロー(要約) (億円)
2010 2011 増減
営業活動キャッシュ・フロー 7,400 7,174 △226
投資活動キャッシュ・フロー △9,244 △4,405 4,839
フリー・キャッシュ・フロー △1,844 2,768 4,613
財務活動キャッシュ・フロー 1,492 △2,800 △4,292
現金・現金同等物残高(手元流動性) 1,655 1,599 △56
(3月31日に終了した各年度)
流動性
当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等 物の残高は
1,599
億円と、対前年度末1,655
億円と比較して56
億 円減少しました。これらのいわゆる手元流動性残高については、 当社の財務状況および金融環境に応じ変動しています。資金需要
当連結会計年度においては、借入金返済・社債償還資金の 一部に充当するため、社債発行により
400
億円、金融機関より500
億円の長期資金を調達しました。その他の所要資金は自己 資金により賄っており、当連結会計年度末における社債残高は 対前年度末430
億円減少の4,150
億円、借入金残高は747
億円 減少の5,487
億円、リース債務残高は159
億円となりました。為替リスク
当社グループは、外貨建ての営業取引、海外投融資などに伴 う為替変動リスクに対して、各通貨建ての資産負債バランスを勘 案しつつ、必要に応じ為替予約および通貨スワップなどを利用 し、ヘッジを行う方針です。
資本の源泉および資金の流動性に係る情報
析態分の績成営経びよお状財政財:ンョシクセ務
04
財政政策
当社グループは、資金調達に関し、低コストかつ安定的な資金 の確保を基本に、財務状況や金融環境に応じ、最適と思われる 調達手段を選択することを方針としています。
また、親会社による資金の集中化および効率化についても積 極的に進めています。大部分の子会社における資金の過不足を 親会社が一括で管理し、資金需要に対しては親会社から貸し付 ける体制を整備することにより、ファイナンスコストの抑制に努め ています。
これらの結果、当連結会計年度末の連結有利子負債残高
9,796
億円における直接調達と間接調達の比率は42%
:58%
、 親会社における調達比率は97%
となりました。なお、当社の格付については、格付投資情報センターより
A
プ ラスを付与されています。偶発債務
当連結会計年度末における第三者に対する保証債務残高は
1,235
億円となりました。当社グループは、特に当社の連結財務諸表の作成において使 用される以下の重要な会計方針が、当社グループの重要な判断 と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。
固定資産の耐用年数および償却方法
固定資産の耐用年数については適正に見積もっています。当 連結会計年度末時点では新たに耐用年数および償却方法の変 更が必要な資産はありません。なお今後、市場・環境および技 術上の変化が急速に進展した場合、あるいは新たな法律や規制 が制定された場合には、適正な見積りを実施した上で耐用年数 および償却方法を変更する可能性があります。
固定資産の減損
減損損失の算定にあたっては、他の資産または資産グループ のキャッシュ・フローから概ね独立したキャッシュ・フローを生み 出す最小の単位によって資産のグループ化を行っています。 前連結会計年度においては、事業構造改革費用として、固定 通信事業のネットワークスリム化に伴い稼働率が低下した国内 伝送路などの資産について、帳簿価額を回収可能価額まで減額 し、
328
億円の減損損失(事業構造改革費用)を計上しました。国内伝送路設備などの一部を含む稼働率が低下している国内 伝送路および遊休資産などについては、帳簿価額を回収可能価 額まで減額し、
103
億円の減損損失を計上しました。なお、当資 産の回収可能価額は正味売却価額により測定しました。また、 一部の子会社の事業用資産などについても4
億円の減損損失を 計上しました。支払期限ごとの債務額 (億円)
償還総額 1年以内 1年超3年以内 3年超5年以内 5年後以降
社債 4,150 ̶ 1,550 1,050 1,550
金融機関借入 5,487 1,346 1,936 1,701 506
その他 0 0 0 ̶ ̶
リース債務 159 55 85 19 0
合計 9,796 1,401 3,571 2,769 2,056
05 重要な会計方針および見積り
約定返済
財務セクション:財政状態および経営成績の分析
当連結会計年度においては現行
800MHz
帯設備に係る資産 グループについて、周波数再編により2012
年7
月以降使用停止 予定であり、携帯電話端末の新周波数帯への移行を進めている ため、当該設備のみに対応した携帯電話端末の契約者が大幅に 減少する見込みであることから当該設備の帳簿価額を回収可能 価額まで減額し、131
億円の減損損失を計上しました。なお、当 資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しており、 将来キャッシュ・フローを5.54%
で割り引いて算定しています。 国内伝送路などの一部を含む稼働率が低下している資産および 遊休資産などについては、帳簿価額を回収可能価額まで減額 し、175
億円の減損損失を計上しました。なお、当資産グループ の回収可能価額は正味売却価額により測定しました。固定通信 事業における一部のレガシーサービス設備に係る資産グループ については、市場環境の悪化および契約者が減少傾向にあるこ とから、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、212
億円の減損 損失を計上しました。なお、当資産グループの回収可能価額は 使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを5.54%
で割り引いて算定しています。また、一部子会社の事業用資産な どについても4
億円の減損損失を計上しました。繰延税金資産・負債
帳簿上の資産・負債の計上額と税務申告書上の価額との一 時的差異に関して法定実効税率に基づき繰延税金資産および 負債を計上しています。なお、繰延税金資産については、予想さ れる将来の課税所得水準および利用可能なタックスプランニン グを考慮のうえ、実現しないと考えられる金額については、評価 性引当金を計上しています。
退職給付債務、退職給付費用
退職給付債務は数理計算上で設定される基礎率に基づき算 出しています。基礎率とは、主に割引率、予定死亡率、予定退職 率、予定昇給率などがあります。割引率は国内の長期国債の市 場利回りを基礎に算出しており、予定死亡率、予定退職率、予定 昇給率は、統計数値に基づいて算出しています。
実際の結果が前提条件と異なる場合、また合併・分割などに 伴う制度変更があった場合、その影響は累積され、将来にわたっ て規則的に認識されるため、将来期間において認識される退職 給付費用および退職給付引当金に影響を及ぼします。
また、退職給付費用計上の際の期待運用収益率は、保守主義 の原則により、割引率に連動して設定しています。
財務セクション:財政状態および経営成績の分析